八丈島には、6つの温泉がある。
では、ご紹介しよう。
まずは、大のお気に入りはこちらだ。
《
みはらしの湯》
露天風呂が、高度のある崖の上にあり、
その名前どおり、みはらし抜群である。
遠くに、青ヶ島が小さく見えている。
毎日入れ替わる女湯からは、空と海しか見えない筈だ。
みはらしを、空と海だけでしのげる方にこそ、
訪れていただきたい。
(300円)
《
ふれあいの湯》
露天と内風呂のバランスがいい。
湯は、しょっぱい。
八丈の温泉は総じて、しょっぱい。
顔をしかめていると、地元のおじさんに笑われた。
「湯を舐める奴があるか」
地元の方たちで、溢れている。
「ぬるいですネ」
「そうか、ほんじゃ」
と、どこかから、ドライバーを持ち出してきて、
勝手に、機械をいじり始めた。
「すぐに熱くなるで」
なるほど・・ふれあいの湯だ。
(400円)
《
スパ・ザ・BOON》(写真なし)
高台にあり、ガラス越しだが、海を一望。
サウナはあるが、露天はない。
アイスはあるが、ビールはない。
(700円)
《
裏見ヶ滝温泉》
滝の裏側に入っていける裏見ヶ滝の入り口にある。
露天風呂オンリー。
着替え場所はあるのだが、誰もいない。
ここは、混浴。
だから、水着を持っていないと入りにくい。
誰もいないから、しめしめと裸で入浴していると、
どやどやどや、
水着を着た女性がなだれ込んでこないとも限らない。
出るに出られなくなる。
(ただ)
《
やすらぎの湯》(写真なし)
入りそこねた。
見た目では、ふれあいの湯に似ていた。
(400円くらい)
《
洞輪沢温泉》
唯一、海岸にある。
絶壁の真下にあり、青いコンクリで出来ている。
「まさかここが、お風呂?」
入るのを一瞬ためらう。
誰もいない。
電気も自分で点け、出る時は消す。
漁港の目の前なのに、なぜかしょっぱくない。
<ひなびた>とか、<秘湯>の言葉を使いずらい。
湯に浸かるだけで、
石鹸など使い、身体を洗ってはならない。
絶海の荒海の音を聞きながら、
なぜ、建物がコンクリなのか、考え続ける。
後ろが、高い絶壁だしナ・・
前は、でっかい波が打ちつけているしナ・・
(ただ)