テレビが天気予報を報せている。
「980ヘクトパスカルの低気圧が・・」
低気圧の力強さを、強調している。
低気圧の親玉は、台風だ。
ゆえに、低気圧とは、
恐ろしい奴だとのイメージが植え付けられている。
ほんとにそうなのか?
私は、右のコブシを眉間の右に押し当てた。
いや・・
ほんとに、怖いのは、実は<高気圧>じゃないのか?
天気予報の気圧配置図を見てみても、
低気圧は、台風も含め、高気圧のヘリを動いている。
低気圧が、高気圧に攻撃を加えたためしがない。
常に、高気圧から逃れるような動きをしている。
つまり、高気圧が嫌いなのだ。
圧倒的に強い高気圧に、抗うスベがないのだ。
♪~高気圧ガ~ル~♪
山下達郎歌う高気圧ガールを、
とんでもなく能天気なガールだと解釈すると、
その周りに集まるボソボソと喋る男たちは、
低気圧男である。
私のこれまでの男女観察からすると、
低気圧男は、
高気圧ガールに吹き飛ばされる。
たとえ、男が瞬間的に台風並みに、低気圧を主張しても、
「だ~から、なんなのおぉ~!」
軽々と吹き飛ばされる。
さほど、高気圧は力強い。
明るさが暗さを凌駕すると、言ってもいい。
では、どうしたら、低気圧が高気圧に勝てるのか?
無理だ。
高気圧は、天空の女王だ。
いつか中気圧くらいに落ち着くのを待つしかない。
自分を、中気圧に高める努力をしながら・・・