ボクらは面白い時代に生きている。
たかが30年前には考えもしなかった
コンピュータが、
世の中を席巻している。
人間の頭脳とコンピュータとの戦いさえ起こっている。
去年、将棋の元名人、米長邦雄(よねながくにお)さんと、
コンピュータ《ボンクラーズ》が戦った。
結果は、微妙な差で、コンピュータが勝った。
微妙な差だろうが、勝ったものは勝った。
負けたものは負けた米長さんは、いさぎよく、
「来年は、5対5で闘う!」と宣言した。
コンピュータとプロ棋士が、団体戦をするとぶち挙げたのだ。
ここで、アナタに気づいて欲しい。
さっきから、私は、<コンピュータ>と表記している。
<コンピューター>じゃないの?
ハイフンは付かないの?
疑問が湧く。
これは、気にしなくてよい。
テレビでナレーションをすると、
ハイフン無しの、<コンピュータ>と喋らされるのだ。
たぶん、どっちでもいいんでないかい?
話しを戻そう、問題は将棋の団体戦だ。
プロは誰が出場するのだろう?
たぶん、若手だな。
トップはまだまだ、出てこないだろうな?
相撲でいうところの、十両クラスに、
すす払いをお願いするのだろう。
いつか、横綱が闘う日がくるのだろう。
将棋界が偉いのは、
その日が、来るのを悲しむのではなく、
むしろ、待ち望んでいるコメントが、発せられている。
コンピュータを進化させる為に、
自らを投げ出す覚悟が感じられる。
先ほどの米長元名人は、ある時ユーモアーで応えた。
「私の兄貴たちは、頭が悪かったから東大に進んだネ」
そこで、まず、コンピュータに、
東大受験に挑戦して頂きたい。
受かると思います?
《駒柱が立つ》 という珍しい戦いの最中