温泉やスパに長く入ってられない私である。
普段、仲間と温泉施設に行くと、
時間の使い方に困る。
どんなに頑張っても、1時間もたないのだ。
20分もいると、出たくてしょうがなくなる。
湯にのぼせてしまう。
仕方なく、2度目の身体洗いをしてみるが、
それでも、時計の針は進まない。
中学の頃、
授業の一時間がとても長く感じたのに似ている。
その私が、長く入っていられる条件がある。
《ぬるい露天風呂がある》
《水風呂がある》
この二つの条件を満たす温泉を見つけた。
<湯快爽快> (ゆかいそうかい)
かけ流しの茶色い色の温泉である。
露天風呂には、38度のぬるい湯が私を待っている。
広~い冷水風呂が、身体を引き締めてくれる。
いったり・・きたり・・
この温泉ならば、1時間を軽くクリアできそうだ。
ところがなのだヨ!
入り口の自動販売機に、
私向きの素敵な格安ルールを見つけたのだ。
《カラスの行水コース》
1時間以内に出れば、800円⇒480円
私的には、当然の如くこのコースを選んでしまった。
ただでさえ早く出たいのに、安くしてくれると言うのだから、
そうしない手はない。
迷わず480円券を買った。
なんと悪いタイミングだ!
生まれて初めて1時間をクリアできる温泉に、
やっと巡り合ったという千歳一遇のチャンスに、
1時間以内に出ろと促される。
普段は、遅々として進まない時計に、
1分ごとに目をやっているのだが、
今は、グングン廻ってゆく針がうらめしい。
最後は、早着替えでの飛び出しだ。
悔しいから、1時間ぴったしで、出てやった。
うぅぅ~~