今、私はホテルの部屋でぼんやりしている。
時間は、恐らく夜中だ。
夜中に眼が覚めてしまったのだ。
原因は、冒頭の写真に示されている。
ここは、東京から、数十キロ離れた街にあるホテルだ。
看板に、ビジネスだと書いてあった。
部屋自体は、まあまあだった。
何たって値段が安いのだから、
文句をいう筋合いはなかった。
問題は、カーテンだ。
窓には、レースと紗幕のカーテンがある。
レースはどうでもいい。
問題は、紗幕のほうだ。
紗幕とは、光を分断するという使命が課せられている幕だ。
真っ暗にするという名の元に、
そこに吊るされている幕だ。
その幕が・・・
短い
なぜか、窓の長さに足りない。
少し足りないのなら、解らないでもない。
しかし、この部屋のカーテンは、
相当短い!
50センチは短い!
「ウソでしょっ」
一応、人間としての努力はした。
こっちに引っ張り、アッチから引っ張り・・
しかし、努力は実らなかった。
50センチは、遥かなる長さだった。
夜中に、私は、ガバと起きた。
まぶしい!
眠れない!
起きた勢いで、窓ガラスをガラッと開ける。
すると、そこに、さんさんと輝く物体があるではないか!
ホテルの名前が光り輝く看板!
看板の写真は載せられないので、スカイツリーの写真を・・