ぶらぶらと、自転車をこいでいたら、ソレは現れた。
《日本ライン下り》
その昔、ドイツから来た、あるお方が、
その川の流れを見て、
あのローレライのライン川下りに似ていると感動して、
その名を付けたらしい。
《日本ライン下り》
岐阜県と愛知県の県境を滔々と流れる木曽川を下る船遊びである。
予期しないまま、船に乗ってしまった。
3400円
ジャフ割引で、2800え~ん。
「しぶきがかかるだで、気を付けるでナ」
客である我々にとって、無理難題をアナウンスされる。
「おかみのお達しだで、救命具を付けて貰うらぁ~」
四角い救命具を腕に装着する。
おお!そう云えば、この救命具は、
四国の大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)でも、
装備されていた例の奴だな!
全国的にこのデザインなのかな?
ドド~ン、ザッブ~ン!
船頭さんに曳かれて、30人乗りの船は、
結構スピードをあげて下ってゆく。
「ライオン岩です」
岩がライオン見えると、船頭さんがのたまう。
客は、無理やり、ライオンだと見る。
「亀岩です」
客は、無理やり、亀だと見る。
「猫岩です」
客は、3400円を取り戻すべく、いさぎよく納得する。
「激流を下ります、しぶきに気を付けて下さい!」
いぃい~ヤッホォ~
船が波の間に間を、乱高下する。
確かにしぶきがあがる。
あちこちで奇声が挙がる。
それなりの、ロデオが楽しめた。
ささやかな阿鼻叫喚プラス奇岩奇勝の、13キロの川下りである。
さあ、そこで、私の次なる川下りだ!
次の日に私が、何をおこなったか?
シーユーツモロー