たじみって解る?
多治見市だ。
岐阜県の中央部に位置する。
この町は、ある事で日本一なのだ。
その町に、私は、自転車で向かっていた。
登ったり下ったり坂道をこいでいた。
コンクリーの道が熱かった。
ジリジリと道路が焦げ、陽炎がユラユラと立っていた。
夏でもないのに、なじょしてこんなに暑いの?
そう、この町は、
《日本一暑い町》なのだ。
日本一暑い町として、売りだしている町と言っていい。
あまりにも暑いので、ヤケクソになって、
それを売りにしてしまった町である。
「えっ、名古屋より暑いんですか?」
勿論、暑い。
「京都よりも?」
勿論!
「大阪よりも?」
暑いんだよお~
「沖縄よりもですか?」
比べ物にならないヨ。
「熊谷よりもですか?」
だから、熊谷よりもだヨ
「東京よりもですか?」
んだから、日本一だって言ってるだろが!
「サハラ砂漠よりも?」
てめえ、そこは日本じゃないだろうが!
で、私の自転車が、多治見市を走っている。
うむ、確かに暑い。
500ミリのペットボトルが瞬時に、2本カラになった。。
しかし、苛立つ熱さではない。
むしろすっきりした暑さだ。
「すっきりした暑さってなんネ?」
という疑問には、こう答えよう。
だって、日本一を体感しているんだも~ん!
たとえ暑さでも、日本一なら、いいじゃ~ん。
なんでも突き抜ければ、スッキリさ・・