~昨日のつづき~
きのう、その怪奇現象が再びおこった。
場所は、我が家の前のコンクリー道路。
時は、きのう・・って、今書いたネ。
ハイエースのサイドルーフの
ネジ止めをしていた。
「お~いそっち側を持ち上げてくれぃ」
助手に指図しながら、私は、ネジを回していた。
っとその瞬間だ。
怪奇現象は、こうして突然始まる。
ネジをポロリと落としたのだ。
しかし、心配はしていない。
そもそも
ネジを落とすことは、折り込み済みだ。
工作をしていると、
ネジは落とすものである。
そのために、あらかじめハイエースを、
キレイなコンクリー道路に、止めてある。
回りの草も掃き清められてある。
長さ2センチのネジを落とそうが投げつけようが、
探さなくても見つかる。
見つからない方がどうかしている。
1万回落としても、1万回見つかるだろう。
しかも、落とした時、
その落ち方まで見ていたのだ。
ネジが、コロコロと軽く転がるのが見えた。
ネジとはボルト、ナットの、ボルトの方だ。
無理に転がしても、転がらない物体だ。
安心して堂々と、ハイエースの下を覗き込んだ。
よいしょっ
ここでアナタは思う筈だ。
怪奇現象の話をしているのだから、
きっと
見つからないのだろう・・と。
うむ、アナタは鋭い。
私の脳ミソは、最近アナタに透けて見えるらしい。
(まあ、すぐに見つかったのなら、こんな話する筈もないのだが)
無い!
目を凝らして、ハイエースの下を、くまなく見る。
無い!
ひょっとしたら・・
タイヤの溝にはまったのではないか?
溝を点検する。
車を少しづつ動かして、溝を点検する。
念のため、4本のタイヤ全部見る。
無い!
もしかして、自分の靴?
もしかして、自分のズボンのすそ?
もしかして、車の底部分?
無い!
範囲を広げる。
車の回り10m以内のコンクリーを調べる。
小さなスリットがないか?
目に見えない窪みがないか?
無い!
タイヤをもう一度点検する。
回りをもう一度点検する。
タイヤを再度点検する。
回りを再度探しまわる。
もう一度、もう一度・・・
なんやかや、一時間が過ぎた。
無い!
長さ2センチのネジが、忽然と消えた!
コレを怪奇現象と呼ばずして、なんと呼ぶのだ。
又、確立のナニモノかが、私をビックリさせようと、
イタズラをしているのだろうか?
もうやめてくんないかなあ~
ビックリしたくないから・・
ネジ返して!