毎年の行事でありながら、実に悲しいのが、
<グミ>だ。
我が家の庭に植わってあるグミの木に、
夏前になると、実が成る。
今、実が成ると言ったが、正確に申せば、
成らない年の方が多い。
実は、私は果物の中で、群をぬいて、グミが好きだ。
1位2位を決める前に、<特>の位置に、グミがいる。
そのグミの木の苗を、その昔、
園芸店で買ってきて植えたのだ。
店主の言葉を思い出す。
「難しいだで、まんず、実はつかんだなア~」
んなバカなと鼻でせせら笑って、苗を背負って帰った。
しかして、今・・店主の言葉がしみている。
「まんず、実が成らない」
3年に一回くらい、ちょこっとだけ成る。
ちょこっととは、5~8個だ。
その希少なグミの実を、モイで食べる。
グミは渋い。
グミを食べたことのある方なら、
渋いの意味が解っていただけると思うが、
美味い渋さに満ちている。
グミを口に放ると・・
口内が、キュっと絞られる感覚があって、
歯茎の辺りが、シュワ~っとシビレル感覚に襲われる。
柿の渋さとは、大きく違い、
味的には、
サクランボを渋く味付けした感じとも言える。
「このまま、何個も食べ続けると、腹を下すんではないか?」
心配になる、渋みがある。
って、そこがいいんだなあ~
グミとは、野生の味をかろうじて残している、
お庭の果実だと、確信している。
あ~今年の収穫は、8個だった。
悲しい。
腹下すまで食べてみたいのう~