「あっちあられんこっちゃ!」
(大分弁で『まったくありえない事』の意)
昨夜、私に、
あっちあられんこつが起こった。
ホテルの一室で目が覚めた。
ベッドの上で、
下半身に違和感がはしった。
拘束されている感があった。
身動きがとれない気持ち悪さを感じた。
頭がボ~としている。
手探りで、枕元の灯りをつけ、時計を見た。
ベッドに倒れ込んでから、2時間も経っていない。
そして、私は見たのだ。
自分の下半身を・・・
《
パジャマの片方の足に、両足を突っ込んでいる》
ふむ・・?
なにが起こったのだろう?
たしか夕べ、仲間とワイワイ酒盛りをやり、
久々に痛飲した。
それでも、
ホテルの部屋に帰りついたのは覚えている。
ベッドに倒れ込んで、ちゃんとパジャマに着替えたようである。
そして、今、この姿がある。
正確に申せば、左足のみが入るべき場所に、
両足が納まっている。
私のパジャマは、
伸びたり縮んだりする柔らかい素材でできている。
だからといって、そこに両足突っ込むだろうか?
ま、ここで、100歩ゆずろう。
あまりにも酔っぱらい過ぎて、
あっちあられん間違いを、おかしてしまったのだ。
そして掛け布団の上に、そのままバタンキューしたらしい。
しかしだ、ドン!(テーブルを叩いた)
いくら酔っていたとはいえ、そのまま眠るか?!
眠れるか?
いや、眠れなかったからこそ、こうして目が覚めたらしい。
恥ずかしい・・
このまま、もし誰かに発見されたら、
なんと言い訳をするつもりだ?
ドン!