山小屋といえば、
昔(40年前)は、食事はカレーと決まっていた。
毎日毎日、山小屋が開いている限り、カレーだった。
そいつが変わった。
トンカツやスパゲッティは、当たり前になった。
ある意味、なんでも造れるようになった。
造れるようになったが、
「お出しできないモノもある」
<刺身>
さすがに、未だ山小屋で刺身とは出会っていない。
出会うとも思っていない。
そんな短期間、
刺身が食えなくても、文句は言わない!
ここで、山小屋のご主人が登場する。
大概の山小屋のご主人は、春から秋までの営業で、
山小屋に居ついている。
4~5ヶ月ほどの滞在だ。
このご主人が刺身好きなのは、あまり知られていない。
「うぅ、刺身喰いてぇ!」
身をよじりながら、山中で暮らしているのだ。
似ている人を、私は知っている。
<杜氏>
酒を造る専門職だ。
彼らは、酒を作り上げる3~5ヶ月間、
あるモノを食ってはならない。
それは・・・
<納豆>
納豆菌の破壊力は凄まじく、
酒の麹だのを、犯してしまうらしい。
だから杜氏は、一年のうち数ヶ月、納豆を断つのだ!
私が今、何を考えているかと云うと・・
山小屋ご主人と、杜氏が、
涙のメールを毎日交換して欲しいのだ。
剣山荘
「ほお~初サンマは、ポン酢で食べましたか?」
水戸蔵
『何回コネました、ヒキワリ?』