「ふ~ん、高速道路を造っているのかぁ~」
高架橋の建設現場を見上げながら、ふと思う。
「そういえば、随分前にこの場所を通った時から、
あっという間に、高架が出来たよなァ~」
ん・・?
ひょっとして、この方角って、
我が家に向かって伸びてる?
我が家は、都心から遥か離れている。
高速インターなどとは、無縁の場所だ。
タヌキが車に轢かれたり、
我が家の猫はマムシに咬まれ、
ウシガエルの鳴き声で眠れない田舎である。
セミがうるさくて、セリフが覚えられない農村である。
せまりくるツタの襲撃と日々闘い、
秋になると、毎日落ち葉掃きで、腕が痛い。
食べきれない柿が、道に落ち、
雪が降ると、チェーン無しでは通勤すらできない。
「火事は自分で消せ」と、
自警団が、もろ肌脱いで結束している。
そ、そんな場所に、高速インターが出来るんだって?
出来れば、都心まで、30分短縮できるんだって!
ま、こんな事も、あっか・・