ポンフー島では、朝飯は、早点(ザオテン)で食べる。
早朝から、あちこちで飯屋が湯気を出している。
100円も出せば、腹いっぱい食える。
朝から、餃子だのショウロンポウだの、
ムシャムシャ食べる。
スープの中にも、肉がどっさり入っている。
もっと、あっさりしたメニューもある筈なのだが、
見つけられないので、夕食のような献立が、毎日続く。
さて、食べ物の話をした、
かと思ったら、
すぐに下の話に話題はかわる。
台湾の田舎を早朝歩くのは、
危険がともなう。
朝は、ワンちゃんの、
トイレタイムなのだ。
ポンフー島の犬たちは、繋がれていない。
昔の日本状態である。
誰かのウチのワンちゃんなのだが、所有者がはっきりしない。
町全体で、飼っている雰囲気がある。
そのワンちゃんが、早朝にお腹がゆるむ。
地面にその結果が残される。
そして器用なことに、
車道に残すことをしない。
なぜか、
歩道と決めているのである。
したがって、歩道をプラプラ散歩する旅行者が危ない。
特に日本人が危ない。
もはや、犬のフンを路上で見かけなくなった、
日本で育った若い人こそ危ない。
「♪~上を向いて歩こう~♪」
陽気に歌っているのが一番危ない。
上なんか向いていたら、ザオテンまで辿り着けない。
なんども、靴底を洗いに戻らなければならない。
オジサンも危ない。
気が大きくなっているオジサンが危ない。
数人で笑いながら歩いているオジサンは、気が散漫だ。
ショーウインドーとか、眺めながらが危ない。
ビルの看板なんか、もの珍しく読んでいるのが、一番危ない。
朝焼けの空とか見ないほうがいい。
ンだからぁ~滝田くん、危ないってばア~!