「マッサージマシン
かかってますかぁ~?」
温泉や、スパに、置いてあるマッサージ機だ。
「おっ、一応
かかっておこう」
電気屋の量販店の、マッサージ機売り場で、
私が、マッサージ機を見おろしている。
この場所に行って、
この機械を見ただけで通り過ぎた事がない。
必ず、マシンにかかる。
(ん・・?
かかるでいいのか?)
最もお値段の高いマシンにかかる。
「40数万円だ」と、金色のキラキラ紙に書いてある。
これまで、さまざまなマシンにかかってきた。
タダで、かかってきた。
場所によっては、(100円で15分)使用量払っても、
かかってきた。
気持ち良すぎて、眠ったりした。
トントン・・「おきゃくさまぁ~」
起こされたりした。
そこで、検証だ。
このマシンたちは、進化の究極に至っている。
極め尽くしに尽くしている。
・・・と思われてきた。
そこで、私が異を唱える。
「頭をどうかしてもらいたい!」
このマシンを使用する際、
私の体は、ベッドで寝たような形になる。
問題は、頭だ。
頭の保持だ。
グイィィィ~~
マシンのグネグネが背中を押し上げてゆく。
すると、頭は、その重さで、のけぞる。
マクラが用意してあるが、
マクラは、グネグネの変化に対応しない。
すると、どうなる?
背中を押し上げられる度に、血液が頭に流れ込み、
目が裏返るのだ。
医療的には、《脳溢血》方向の気持ち悪さが襲う。
どうしたらいいのか?
答えは簡単。
頭をグネグネの動きに応じて、
ホールドする機能をつければいいのだ。
今のところ、そんな機能がついたマッサージ機に出会っていない。
出会っていれば、電気屋で長逗留する理由ができる。
「お客様、そろそろお帰りを・・」
言われるまで、居座るいいわけがあらわれるのだ。
もうそろそろ、そんなマシンが現れるハズだと信じて、
今日も、電気屋に向かうことにしま~す。