<バーチャルゴーグル>
ゴーグルを目の前に掛ければ、
色んな映像を目にする事が出来るらしい。
CGを駆使すれば、どんな映像でも作れるらしい。
ならば・・
観光地に、そのゴーグルを設置したらどうだろう?
さあ、想像してみよう。
例えば、火山だ。
「500円で貸し出しておりま~す」
アナタは、近くの売店で貸し出されたゴーグルを、
顔にあてている。
歩き進むと・・
火山の噴火口の近くに、センサーがある。
センサーに近づいた途端、アナタのゴーグルの中で、
火山が噴火するのだ。
まるで、その場にいるような臨場感を味わう。
アナタが右を見ようが、左を見ようが、
バーチャルな映像は、噴火をリアルに映し出す。
数千度のマグマが、何100mも噴きあがり、
アナタに向けて、降り注ぐ。
眼下に目をやると、ドロドロの紅蓮のマグマが、
ヘビのようにうねって流れてゆく。
いや、アナタの足を引き摺りながら流れてゆくのだ。
さらに、アナタは進む。
ついに、噴火口のへりに来た。
センサーが反応する。
おお~目の前数mのところを、
溶岩の壁が、天に向かって噴出している。
溶鉱炉のど真ん中にいる感覚である。
その後、帰りの道を進む。
センサーが反応した。
この火山が、噴火後、どうやって今の状態になったのか?
バーチャル映像は、時間を短縮して表現してくれる。
ナレーションも流れたりする。
(イシマルが担当しよう)
技術的には、すぐにでも出来るアイテムではないか?
という事で、
電気屋のバタヤンに製作を依頼してみよう。
いろんな観光地があるけんネ。
滝もあるし、
雪山もあるし、
濁流もあるし、
台風の目もある。
つまり、観光地だけでなく、
自然災害の真っ只中をバーチャルするのだ。
その場所に、センサーを設置するのだ。
観光客として、その災害地に行ったアナタは、
災害の現実を目にする事が、可能になる。
テレビでしか見た事がない災害を、実体験するのである。
どうだいバタヤン?
最後に、お土産の紹介くらいあっても、それは許そう。
噴火口のヘリをヘッピリ登る私