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メール短縮の未来
メール短縮の未来_e0077899_7142318.jpg
 メールの文章が短くなる傾向にある。
家族や夫婦間のメールでは、それが顕著にあらわれる。

「終わったヨ、これから帰るネ」
最初はこのようなメールを打っていた筈なのに、
いつのまにか、どんどん短縮されている。
「終わり、帰る」
「おわり」
文字歴の「お」の欄の筆頭が、「おわり」だ。

返ってくるメールも短縮に拍車をかけている。
「はい、ごくろうさま、気を付けてお帰りなさい」
これが、原型である。やがて・・
「ごくろうさま、気を付けて」
ついに、
「気を付けて」
おそらく、「き」の欄の筆頭が、「気を付けて」になっている。
しかし、これでも一応文章になっているから、
誰が見ても理解できる。
ところが・・

「わかったヨ、すぐやっとく」
理解したという意味の語彙をメールする機会は圧倒的に多い。
多いあまりに、いちいち長い文章を打つのは、時間のロスだ。
短縮とは、この為にあるのかと思いいたる。
「わかった」
こうなるのは、自明だ。
さらに、小さな「っ」を打つのが面倒になる。
「わかた」
この小さな「っ」の欠落現象は、あたりに伝染する。
「こまった」は、「こまた」となる。
「まいった」は「まいた」となる。
「食ってしまった」は「食てしまた」となる。

「わかた」の短縮は、
その頻度から、将来的にさらなる短縮を招くだろう。
「わか」になるのに、さした時間かからないだろう。
最終的に、「わ」に帰結するものと思われる。
長々と、長いメールを受け取り、それを理解したという返事が、
「わ」 
これだけである。
長々打った相手にしてみれば、いかにもさびしい。
しかも、これで短縮が終わった訳ではない。
短縮は、常に究極を目指している。

長々と打ったメールの返事が・・・
カラメール
文字は無い。
返事を打つ時間がないとみえて、ただカラメールが送られてくる。
その意味は、「わかった」という趣旨だ。
カラメールが二つ続けば、それは、
「よくわかった」という意味だ。
ふたつ打つ暇があるなら、
「わ」くらい打てばと勘繰るかもしれないが、
いったん短縮形に足を踏み込んだ送信者には、
あと戻りがきかない。
それは、メールで何度も難しい話を更新するくらいなら、
電話すればいいじゃないかという議論に似ている。

この先、さらなる短縮の進化があるのかどうか?
いつの世も、驚かされる事ばかりなので、
どんな短縮形が出現しても、冷静でいよう。
わたし・・?
私は、まだ、「わかた」で留まっている。
だって、「わ」には、
「わ~い」の出番が待っているのでネ。
メール短縮の未来_e0077899_714397.jpg
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by ishimaru_ken | 2013-04-24 06:11 | その他
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