<断食 6日目> 132時間経過
体重(スタート時より)
4,8キロ減
いよいよ、体重が減りにくくなった。
これは、おりこみ済みである。
断食を始めて、2~3日は急激に減るのだが、
それ以降、減少曲線がゆるくなる。
理由は・・
《一切、食事をしていない》=《
死に掛けている》
人間の身体は、そう判断する。
身体は、こうも考える。
『このままでは、やばい!
何が何でも体重を減らしてはならない。
新陳代謝を可能な限り抑えなきゃ』
かくして、体重そのものは減らなくなる。
そして、後々、不思議な現象がおこる。
断食終了と共に、徐々に食事を始める。
すると、どうなる?
食べているにも拘わらず、グングン体重が減ってゆく。
減ってゆくのだ!
理由は・・
《栄養が入ってきた》=《
生きていける》
身体は、そう判断する。
『もう大丈夫だ、身体に蓄えたモノを燃やそう!』
しかして、おおいなる
新陳代謝が始まるのだ。
休止していた大工場が、稼動を始めるのに似ている。
「操業開始!」
工場長の発声と共に、製品がどんどん出荷される。
「タベノミクス!」
身体という工場は、フル稼働で、
脂肪燃焼という製品を作り出してゆく。
「食うちょるのに、目方が増ゆるっちゃ、どげんこつネ!」
これは、私が38年前に体験した出来事だ。
そいつが、今回も起こるとは限らない。
すべては、
断食の終わり方に掛かっている。
最悪のケースは、パニックになることだ。
いったん、腹に食い物が投入された途端、
全身に激しい快感がはしり、
箸が止まらなくなるパニックを抑えなければならない。
3日かけて、少しづつ少量の食事をしなければならない。
どれくらいが少量かと云うと、
最初は、朝食・・重湯(おもゆ)である。
次は、昼食・・0,1合ほどのおかゆだ。
そして、夕食・・0,3合のおかゆ。
おかずの類は、次の日から~
断食を始めた当初を、<我慢>と呼ぶならば、
少量の食事で戻してゆくさまは、
自分が自分に振るっているムチである。
断食における最大の恐怖だと言っていい。
「こんな思いをするなら、断食なんてするんじゃなかった!」
これは、私が30年前に体験した感想だ。
そう実は、29才の時にも、5日間の断食をしている。
そして断食後、少しづつしか食べれない拷問に耐えかねて、
つい、牛丼に手を出し、
悲惨な結末を迎えた。
若き日の、あの失敗だけは、繰り返してはならない。
年月を経て、私の精神がいかに強くたくましくなったか、
証明するべきだ。
食い物の画像をいくら眺めても、
全く動じなくなっている私がいる。
凄いかも!