断食をやる事によって、派生する良き事。
<ゴミが出ない>
驚くほどゴミが出ない。
どのくらい出ないかと云えば、20分の一と言える。
人間が食事をしないだけで、これだけゴミが減る。
台所の燃やせるゴミと燃やせないゴミを思い出してみると、
その殆ど95%が、食い物に関係している。
生ものは少ない。
野菜の切れっ端、魚の骨、お茶のダシガラ。
あとは、それを包む包装だ。
3日もゴミを捨てないと、大きな袋いっぱいになる。
2個3個も珍しくない。
ところが、断食中の8日間で出たゴミは、
わずか小さな袋ひとつ。
どうだ!
何がどうだか、分らないのだが、いばりたくなる。
ビール缶や酒ビンも出ない。
新聞紙が、日数分増えただけだ。
ゴミだけではない。
光熱費も減る。
お風呂は沸かさない。
「エッお風呂に入れないんですか?」
アナタの嘆きに、答えよう。
熱いお湯に浸かると、血管が緩み、
貧血を起す可能性がある。
ゆえに、ぬるいシャワーのみ。
食器を洗う必要がないので、水道も殆ど用がない。
「えっ、じゃあ歯も磨かないんですか?」
アナタの質問は、いいところを突いている。
モノを食べないので、歯を磨く必要がないとも言える。
たぶん磨かなくてもいいような気がする。
口内雑菌という観点からすれば、
ほっといていいような気もする。
しかし、習慣とはたくましいもので、気がつくと、
歯ブラシを握っている。
歯の間に何も詰まっていないのに、セッセセッセ、
せせり磨いている。
「トイレはどうなってるんですか?」
やはり、アナタの疑問はそっちに振れたか。
トイレは、小のみになる。
大は、3~5日目に、
宿便(しゅくべん)というヤギのフンの様なものが、
ポコっと出て、それで終いになる。
断食道場などでは、
「おお、出ましたか~宿便!」パチパチ
皆で祝福しあうと聞いた覚えがある。
盲腸で入院して、最後にオナラが出て、
看護師さんらに、拍手されるのに似ている。
お尻関係で、皆に拍手される事態は、
人生において、
ポコッとプッ、
この
ふたつだけだろうと確信している。
富士を眺めながら