断食におけるお酒の話をしよう。
断食とは、食い物は勿論、お酒もご法度である。
禁酒を言いつけられたお父さんには、
「ヒエ~~!」の世界である。
そうなると、どうなるのだろう?
食べ物は、食べたくてしょうがなくなるのは解った。
食べ物の匂いに敏感になるのも、解った。
そこで、アルコールだ。
例えば、ビールだ。
あの黄金色の泡あふれる液体だ。
普段でも、夕方になると、恋しくてやまない液体だ。
それが、断食中では、どうなのだろう?
「まあ~ったく、飲みたくないで~す」
ええ~~ど・どういう事だろう?
ビール、ビールと普段から騒いでいる私が、
な~んの欲求がないのだ。
ほんじゃ、日本酒はどうなのだろう?
「はい、まあ~ったく、呑みたくないで~す」
ええ~~ど・どういう事だろう?
日本酒、日本酒と騒いでいた私が、
な~んの欲求もないのだ。
驚いた!
断食中には、お酒の欲求が、殆どなくなった。
どういう事だろうか?
腕組みをしてみよう。
無理やり図式を作ってみる。
<お酒を呑む>⇒<心がゆるむ>⇒<幸せになる>
この真ん中の<心がゆるむ>という部分に的を絞る。
断食をしている私は、すでに、
心がゆるんでしまっている。
ゆえに、ゆるむ方向のお酒が不必要なのではないだろうか?
あるいは、こういう説も考えられる。
<お酒を呑む>⇒<旨い
つまみを食う>⇒<幸せになる>
つまり、その
つまみが食えないのが、断食中の状況だ。
ゆえに、お酒に興味が薄れる。
よし、一言で、言い表してみよう。
断食をやると・・・
《
たいがいの欲求が、薄れる》
っと、私的な理論を打ち出してみたのだが、
どうも説得力に欠ける。
では、断食終了時はどうだったのだろう?
待ちに待った瞬間は、どうだったのだろ?
そう、その瞬間には、カラカラの喉が待っていた。
ウインドで海に出た私は、夕方、鯛の刺身を用意して、
シャワーを浴び、カラカラの喉を造り上げ、
テーブルに座った。
断食初日から、8日間が経っている。
ビールを味わうに、完璧なシチュエーションだ。
やり過ぎと言ったほうがいい環境を整えた。
シコッ
缶ビールが、開けられた。
ゴポゴポゴポ・・
グラスに注がれる・・
しばしの沈黙・・
ングングングンゴ・・ンパンガ、ンパンゴ・・
ぷふぁあぁ~~
良い子は、20才過ぎてから断食をしましょう。