《687円》
右手の指がはじき出したお金計算だ。
何をやっているか説明しよう。
今、私の右手は、ズボンの右ポケットにある。
そこには、先ほどよりゴチャゴチャと、
お釣りが放りこまれた状態のポケットがある。
細かく表記すると、
一円玉
五円玉
十円玉
五十円玉
百円玉
五百円玉
この6種類の硬貨が、ポケット内でひしめいている。
夕方のスーパーに寄り道したので、お釣り硬貨の数は夥しい。
でだ・・
自分で、クイズ番組をつくる。
「さあ~ポケットから、お望みの金額を出してごらん?」
右手の
指先の腹の感触だけで、コインを見極め、
選りだしていこうというのだ。
(ふむ、こいつは10円玉だな)
(ん・・50円玉に似ているが、騙されないゾ5円玉だ!)
しかして・・
「はい、687円です!」
右手を開くと、正解の硬貨がばらまかれる。
「正解!」
テーブルマジックのような奇術を見てとれる。
このマジックは、実は誰でも出来る。
人間の、接触感覚は鋭い!
凹凸でいえば、凹みは、10分の1ミリ、
凸は、100分の1ミリが解るらしい。
1000分の1ミリが解る猛者もいるらしい。
嘘だと思うなら・・
今、アナタが見ている画面になにか、染みがないだろうか?
そいつを触ってみよう。
コシコシこさいだら落ちるゴミかもしれない。
そのゴミの厚みが、○○分の1ミリかも・・
さあ、その超のつく指先感覚で、ポケット内を探ってみよう!
よういドンの、30秒以内で、
希望の金額を、取りだせたかナ?
(そんなに暇じゃないって?)
あっそ・・