またまた暑い夏が始まった
「ここは、もうスイカに頼るしかない!」
昔から、夏場におけるスイカの地位は高い。
もし、日本からスイカが無くなってしまったら、
夏場が越せるかどうか、危ぶまれると言われている。
(んなバカな)
そのスイカ、冷やし場所が、問題である。
アナタはどこで冷やしてますか?
冷蔵庫?
冷蔵庫で、丸まま冷やせますか?
さてここで、冒頭の写真を振り返っていただこう。
さる薬屋さんのショーウインドーになってる冷蔵庫だ。
ユンケルなどが冷やして売られている。
その横を良く観ていただこう。
なんと、半分にカットしたスイカが冷やされてある。
別に客に売るためのスカイではない。
自分チで頂くためのスイカに違いない。
まあ、薬屋さんが、ショーウインドーに何を並べようと、
そっちの勝手なのだが、これでいいのか?
こっそり、アイスクリームを冷やしているってぇのなら分かる。
ところが、堂々としたスイカだ。
客だって、ユンケルより先に、そっちに目がいく。
外は暑いのだから、薬より、スイカを買いたくなる。
「すみません、その赤いの売ってもらえませ~ん」
『ああ~悪いネ、コレはウチで食べるんでネ』
おそらく、ウチの冷蔵庫は、いっぱいいっぱいで、
もはや入りきれないのだろう。
よもや、主人が買ってきたスイカは、押し出されたのだ。
そういえば、昔スイカは、井戸で冷やしていた。
網に包んだスイカにヒモを付けて、
井戸の中に浮かべていた。
共同井戸では、ヒモの先に、
<ほんだ>とか、<こばやし>とか名札を付けていた。
間違っても、<おおうち>さんに盗られないように、
わざと、子供の字で書いていた。
さすがに、おおうちさんも子供のモノは盗めないだろう、
っという、思惑が透けてみえた。
キャンプに行くと、川だの湖にドボンと放り込んだ。
しばらくして、食べようと、スイカの場所まで行くと、
遥か遠くにプカプカ浮かんでいたりする。
ヒモがほどけたらしい。
誰かが、半裸になって、泳いで捕りにいった。
やっとのこさ泳ぎかえると、体が冷え切っている。
そこにスイカを食すものだから、
おなかを下してしまう。
「まあた、けんじろうが腹くだした!」
すぐに身体を壊す弱い子とみられた。
寿司屋のカウンターのショーケースに、
自分チ用のスイカを放り込んであるのを一度見てみたい・・