「牛がスクスク育つ為、ストレスを与えないようにネ」
優良な牧場での、会話である。
「美味しい豚は、ストレスを与えては、駄目なんです」
養豚所でも、同じセリフがきかれる。
ところで・・
「ウチのトマトは、目いっぱいストレスを与えるのネ
水をほんの少ししか与えなければ、甘いトマトになるヨ」
野菜農家の発言である。
「土地が痩せていればいるほど、いいニンジンが出来るんじゃ」
朝鮮人参の耕作地で、主人がのたまう。
ふむ・・
どうやら、動物を育てるのと、植物を育てるのとでは、
ストレスの与え方が、全く反対のようだ。
動物には、ストレスを与えず。
植物には、ストレスを与える。
すると、美味しいモノが出来上がるらしい。
栄養学的にどうかは、わからないのだが、
商売的には、良いモノが出来るらしい。
私は、人間であり、動物であるからして、
ストレスを与えられると、
あまり良くない人間になるような気がする。
これはなんとなく解る。
でも、全くストレスがないと、
ふぬけた人間になるような気もする。
そこで、植物だ。
例えば、超のつく長生きした屋久杉を思い浮かべる。
彼らは、どんなストレスがあったのだろう?
とんでもないストレスがあったからこそ、ああなったのか?
あるいは、他の杉よりストレスが少なかったから、
あそこまで育ったのか?
さっきの農家のデンで言えば、
ストレスがあったから、長生きしたとなる。
どうですか、アナタ?
動物のままでいたい?
それとも、来世は植物にチャレンジしてみる?