空の上にいる。
雲を眺めている。
ん・・あの雲はなんだろう?
盛り上がった雲の周りをさらに絹のような雲が取り巻いている。
まるでカイコの繭のようだ。(写真)
大きさからすると、
モスラの卵だ。
どうやったら、あんな雲が出来るのだろう?
地上から仰ぎ見る雲は、その底を見せてくれている。
山の上から見る雲は、雲の中にいるので、
纏わりついてくる感触がある。
1万m上空から見る雲は、
雲の頭の部分を見ている。
人が、空を飛べるようになる以前では、
決して見る事が出来なかった未知の景色だ。
ひと目、数百キロ四方の雲海が眺められる。
そこに、傾いた陽の光があたり、茜に染まってゆく。
おっ、はるか彼方に、直立している雲たちがある。
アレは、小さい積乱雲か・・
あの下では、これから、夕立がくるのだろうか?
おっ、あれは、太陽の傘だ。
といっても、上空では、丸ではなく、
一部が虹色に輝いているだけだ。
「機長の○○です。ただ今、
プロのピッチャーが投げる5倍の速さで飛んでおります」
最近の機長は、気の利いたセリフを喋ってくれる。
空の上を飛べる時代に生れてよかった!