神奈川県、三浦半島の三崎漁港周辺で、祭りをやっている。
《三崎開港祭》
祭りと云っても、ドンチャカ騒ぐ祭りではなく、
町中が、様々なイベントで賑わっているのだ。
洋服屋は洋服屋らしく、雑貨屋は雑貨屋らしく、
パン屋はパン屋らしく、店をアピールしている。
そして、ソレは、あった。
魚屋は、どう祭りを演出しているか?
なんと!
《
マグロの頭 輪投げ》
300円払うと、輪を3つ投げられる。
狙う標的は、マグロの頭だ。
うまく頭に輪っかが入れば、賞品が貰える。
一見簡単そうなのだが、コレがやっかいだ。
輪っかという奴は、物体に当たるとハネる。
スポッと入ったと思いきや、ピョンとハネ出る。
うぅ、難しい・・
あつくなる。
ひとつも入らない場合の残念賞は、昆布だったりする。
「イシマルさん、二等賞ゲットしました!」
自慢げに目を輝かせているのは、
ウインド仲間の、ナベちゃんだ。
賞品の干物をぶら下げてご機嫌である。
『よく、輪っかが入ったネ、どうやったの?』
「マグロに口を開けた奴と、閉じた奴がいたでしょ」
『いたいた』
「閉じている方が、入り易いと考えますよネ」
『考える』
「閉じているのは、ハネるんです」
『ふむ』
「歯をむき出している奴に放ると、
歯に輪っかが引っ掛かるんです」
なるほど、なるほど・・
しかし、ナベちゃん、一緒に行った奥さんに、
「やってごらん」と言っておきながら、
あつくなって、自分だけ投げたんだそうな。
ダメじゃん。
得意げな ナベちゃん