北八ヶ岳 蓼科山
「ちょいと、還暦ですよ」
どうやら、私は、本日還暦らしい。
還暦の感想は・
「・・・・・・・・・」
ない!
昨年、
「来年、還暦ですネ」と言われて、ああそうかとは思った。
いざ、還暦と言われても、
「ああそうですか」で終わりである。
祝いもなければ、なんもない。
そもそも、わたしには、節目を祝った記憶がない。
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50才>
いつその日を迎えたのだろう?
何をしていたのだろう?
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40才> 不惑
全く覚えていない。
覚えようとしていないのではなく、記憶がない。
たぶん、知らずに過ぎていったと思える。
誕生日は知っているが、
40才だった事を認知しなかったらしい。
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30才>
その日自体は、わからない。
税務署に確定申告に行った時、
年齢の欄に、30才と書いた覚えがある。
年収欄に、10万円と書いたら、税務署の方が、
ジ~~と、私の顔を見つめていたのが印象的だった。
その後、税の還付で、1万円が戻ってきた。
喜ぶまい事か!喜ぶまい事か!
<
20才> 弱冠
いつの間にか過ぎてしまった20才。
きっと、誕生日の事は気にしていたのだろうが、
今、覚えていないという事は、
印象的な出来事は無かったとみえる。
なんとも、味気ない節目ばかりだ。
本人が、さして気にしていないのだから、
問題はないのだが、
もし、私が、非常に節目を気にする人間だったら、
街でケーキを睨みながら、
相当、
ヒネクレタだろうと推察できる。
さあ~てと、この先、まだまだ節目がやってくる。
70才は、どこの山に登っているだろうか?
80才は、海で遊んでいるだろうか?
そして、
90才のその日に、
まだ、鯖が好きだろうか?
父親も爺さまも、90才過ぎまで達者だったので、
たぶん、私もインゴ爺いになるだろう。
100?
あんまり欲かいてもいかんでしょ。
20歳のけんじろう君 北アルプスにて