日本に、
キリストの墓があるのをご存知だろうか?
キリストは、実は、ゴルゴダの丘で処刑されたのではなく、
日本で天寿をまっとうした、という説がある。
真相を調べるべく、青森県は八戸に向かった。
八戸から、バスで40分ほど走ると、その村はある。
《新郷村(しんごうむら)》
この村に、キリストの墓があるというのだ。
信じがたい不埒な気持ちで、その場所に向かう。
小高い丘の上に、ふたつの十字架が立っていた。
案内板によると、
「その昔、ゴルゴダの丘で処刑されたのは、
キリストの弟だったそうだ。
その後、キリストは、ロシア経由で、八戸の港に辿り着き、
106才まで、この地で暮らしたそうな」
らしい。
なんで、そんな事がわかったかというと、
100年ほど前、茨城県のさる所から、
古文書が出没したのだそうな。
そこに、詳しくキリストの渡来が記されている。
その古文書のコピーも資料館に展示してあった。
始めは、眉にツバを塗りながら、話を聞いていた私だ。
なんだか、もっと知りたくなった。
ミステリアスな話にも、具体的な信憑性が欲しい。
すると・・
この墓のすぐ近くに住む方達から話が聞けた。
「小さい頃、子供の額に、十字の化粧を付けるんです」
『キリスト教なんですか?』
「いえ、ここらにキリスト教はいません」
祭りがあった。
なにやら歌を歌いながら、盆踊りを踊っている。
《
ナニャドヤラ》という儀式らしい。
『♪~ナニャドーヤラ、ナニャナサレーィェノ~♪』
ヘブライ語ではないかと言われている。
そう、この地域は、戸来(
へらい)地区と云う。
歌の中の「ナサレーィェ」とは、
ナザレのイエスではないのか?
歌っている村びとも、踊っている村びとも、
意味は、全く知らないと言う。
先祖伝来、ナニャドヤラを歌い踊っているそうな。
司会の女性が舌を噛んでいる。
「ただいまのナニャドニャロ、ほげっ、
ナンニャドエリャ、ふぎっ」
地元の司会の達人でも、舌が傷つくナニャドヤラ!
う~む、ただの説としては、おかしい・・
何か不可思議なエネルギーが満ちているゾ。
すると、村びとが、指差して言うではないか!
「あっちに、ピラミッドがあるで」
あんですと!
♪~ ナニャドヤラ~ ♪