<週末恒例、県別写真展>
(先週から開催)
本日の県別写真は~
《
青森県》
青森で思い出に残るのは、
<青函連絡船>
今は、廃止されてしまった連絡船なのだが、
実は、最終便の直前に、乗船している。
舞台の公演で、青森から函館に向かっていた。
その日は、<移動日>といって、ただ町から町に移動するだけの、
いわば、休日であった。
「♪~上野発の、夜行列車降りたときからぁ~♪」
津軽海峡の歌を口ずさみながら、桟橋を船は離れてゆく。
青函連絡船は、北海道から青森に来るときより、
青森から北海道に向かうほうが、旅情が高まる。
甲板にひとり佇むのが、正しい乗船姿勢だ。
太陽を背にして、コートの襟を立てるとなおよろしい。
ところが、この日は、夏だった。
Tシャツに、ジーンズ。
おまけに、手には、ワインボトルがぶら下がっている。
一人どころか、役者仲間がごっちゃり。
甲板に座り込み、宴会だ。
周りにも同じような宴会組が、酒瓶をかたむけている。
「♪~わ~たしもひとりぃ~、連絡船にのりぃ~♪」
ひとりじゃないじゃないか・・
「♪~凍えそうなカモメ見つめ~♪」
夏だってば!
津軽半島にマサカリを振り下ろしているかのような、
下北半島の間の陸奥湾と過ぎると、途端に波が高くなる。
いよいよ津軽海峡だ。
「♪~ごらんあれが、竜飛岬、北のはずれと、
見知らぬ人が指をさす~♪」
イシマル『え~とね、あれが、たっぴ岬ネ、でアレが、
大間崎で、あっちが、松前・・』
「うっさい!」
津軽海峡は、にび色だと言った人がいたが、
そんなことはない。
れっきとした海である。
青々と明るいし、光り輝いている。
カモメのガタイが少々大きいのが北国の特徴といえば、特徴だ。
歌も佳境にはいる。
「♪~さ~よならアナタぁ~私はああ帰りますぅ~♪」
だからぁ、これから、行くんだって!
ワインのおかげで、船酔いにはならなかったものの・・・
八戸の稲刈り跡