週末恒例県別写真 第三弾《岩手県写真》
岩手県といえば、盛岡わんこそば!
しかし、わんこそばは、
あれほど急いで食べるものでもないらしい。
岩手県で食べる蕎麦はもれなく美味しい。
「すみません、わんこそば下さい」
蕎麦屋で注文をする。
出てきたのは、10個の漆器に盛られた、変り種蕎麦だ。
「これが、わんこなんですか?」
『それが、わんこだあ』
本来は、そういうものらしい。
おろしそば、かつおぶしそば、ねぎそば、きのこそば、山菜そば、エトセトラ~
色んな味わいを教えてくれる。
食べ終わって、外に出ると、店の裏の畑に、
蕎麦の花が、遥かかなたまで、咲いていた。
蕎麦の花は、雑草に近い。
大量に咲いていなければ、ただの路傍の花だ。
「蕎麦畑はハァ、痩せちょぅ土地ほど、エエ蕎麦が育つっぺ」
畑の草むしりをしているおっちゃんが、教えてくれる。
「そんかわり、量は採れんべ」
「そばは、だれでん打てる。うちの母ちゃでん打つべ」
わざわざ、蕎麦打ち道場に通わなくても、そばは打てるそうだ。
「舐めてん旨めえ」
それやってました。
下宿時代、腹が空くと、そば粉を直接指につけて舐めてた。
単純なるそばの味だが、いかにも和食の極みで旨かった。
わざわざ行こう、岩手の蕎麦を食いに!