「大晦日が好きだ」
区切りという意味において、
一年の中で、最も 区切り過ぎた日である。
そもそも私は、区切るのがあまり得意でない。
何々記念日とか、誕生日とか、還暦とか、
お祝いするのが、おもはゆい。
どちらかと言えば、
そんな記念日が、自然に過ぎてゆくのが好きだ。
ところが・・
おおみそかだけは、 おおみそからしく過ぎるのが好きだ。
「おおみそかで一年が終わる」
と決めた先人の知恵に感謝している。
おおみそかだけは、思いっきり おおみそかして貰いたい。
紅白でもいい。
格闘技世界一でもいい。
がけっぷちに立っている感覚を味わいたい。
<がけっぷち>
そうなのだ。
おおみそかとは、 がけっぷちである。
地形的に表現すると、
一年が、おおみそかに向けて、だんだん盛り上がり、
正月元旦に、ガクンと落ちて、平地になる。
その、最後の盛り上がりが、おおみそかだ。
だから、おおみそかは、常に盛り上がる。
何で盛り上がってもいい。
世紀末的な盛り上がりと考えたほうがいい。
この意味のない盛り上がりは、面白い。
毎年来るに決まっているのに、
カウントダウンする馬鹿さ加減が面白い。
なぜか、おおみそかには、人がウソをつかなくなる。
ウソをつかない得意日として指定したくなる。
急に素直になる日なのだろうか?
がけっぷちでは、
ウソをつくのが恥ずかしくなるのかもしれない。
そして、我慢できなくなって、ウソをつくのは、
・・3ヶ月後である。
<エイプリルフール>
さあ、アナタのがけっぷちをおおいに満喫しよう。
すぐに消えてなくなる崖なのだから・・
2013年・・長かったネ・・ 飛行機からの眺め・・上下反転させてみた
by ishimaru_ken
| 2013-12-31 05:59
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