《バスケットボール》
このゲームを、成立させている決定的な要因は何だろう?
リング?
リングにかぶっている網?
それも正解と言えるだろう。
しかし、たぶん決定的とまで言うならば、
コレなくして、バスケットは成り立たないのではないか?
《リングのバックボード》
バスケットボールのボールが、
吸い込まれるリングの後ろにあるボード。
あの板は、何のためにあるのか?
何のために出来たのか?
もし・・もしもだよ・・
バスケットのリングが空中に、
まるで、
運動会の玉入れのカゴの様に、あったとする。
このリングに、ボールを入れて遊んだとする。
四方八方から放り込んだとする。
この情景を、想像して欲しい。
コレって楽しいだろうか?
面白いだろうか?
たぶん・・ストレスが溜まる。
なぜか?
うっぷんをぶつける場所がない!
運動会の玉入れを想像して貰えればわかり易いが、
ふわっっとばかり投げ入れているのでは、
熱き闘いに結びつかない。
アスリートとしての、身体の筋肉が許さない。
球技とは、
叩きつける競技である。
野球しかり、サッカーしかり、ラグビーしかり、
みな
叩きつけている。
テニスしかり、ホッケーしかり、バトミントンしかり、
思いっきり
叩いている。
近しい球技のバレーボールでさえ、
叩きつけている。
球技として遠いカテゴリーのゴルフでさえ、
たくさん叩きたくないのに
叩きまくっている。
「バスケットに思い切り叩きつけたい!」
この思いを実現するには、リングの後ろに板がいる!
よし、ボードをつけよう!
かくして、バスケットにボードが拵えられたのか?
ボードがあったから、リングがつけられたのか?
いずれにしても、
ボードなくしてバスケットボールは面白くない。
ボードが、我らのストレスを吸い取ってくれているのだ。