大分空港から、大阪の伊丹空港に向かっていた。
この航路は、ラストに、
奈良の上空を舐めるように飛んでくれる。
「おおっアレは!」
教科書で習ったあの歴史的史跡が見えて来たではないか!
《前方後円墳》
でかい!
アレは、きっと、《仁徳天皇稜》に違いない。
ん・・?
その回りに、同じ様な前方後円墳が、いくつも現れたではないか?
大きいのもあれば、小さいのもある。
向きも、アッチ向いたり、ソッチ向いたり・・
ひいふうみぃ・・・5つほど在ったナ。
確か歴史の時間に習ったはずだが、名前は忘れた。
そうか、いにしえの墳墓は、ピラミッドのように、
群れとして、集まっているのだナ。
「そんなこと、常識じゃないですか」
関西の方がおっしゃる。
そうなのだ。
地元の方には常識かもしれないが、
たぶん知らない人のほうが多い。
っと、しばらく飛行機の窓にヒタイをくっ付けていたら、
またまた、前方後円墳が現れてきた。
さっきの群れから、数キロほど北東に離れている。
しかも、こちらも群れである。
5つ以上あった。
形がいびつになったモノもある。
おそらく、これらの墓群は、地上から見たら、
形が、よく解らないかもしれない。
郡という感覚で、見られないかもしれない。
飛行機から眺めるのが最も、墳墓の形と、集まり方、
それぞれの位置関係が把握できる。
写真を撮りたいのだが、そうはいかない。
「すべての電子機器の電源をお切りください」
厳命されている。
しかたないので、
以前1万mの上空から撮った写真でもご覧いただこう。
仁徳天皇稜