京都という街は、一日のうちに、何度も、
雨が降ったり、やんだりする所であるのだが、
今年の春先は、とんでもなかった。
ロケが終わり、自転車で、帰路についていた。
天空まで、真っ青に晴れ渡り、
「♪~はあ~れたっ空ぁ~♪」
歌までとびだした。
っと、その時だ・・
《空いってんかき曇り》という言葉があるが、
その言葉よりすばやく、空が真っ黒になった。
と思うや否や、ビュウ~
雪が舞いだしたのである。
吹雪に近い。
4月に雪だ。
こいつは、雨宿りならぬ、雪宿りするしかないな。
目の前の喫茶店に自転車をたてかけ、飛び込む。
雪を払い、メニューに目をやり、カフェオレを注文する。
ほっと一息つき、表を振り返る。
「アレエェ~~?」
外が、
晴れているのである。
自転車立てかけてから、3分と時間が経ってない!
そんなアホな~
まだ、カフェオレ来てへんでぇ~
仕方なく、カフェオレがやってくるのを待ち、
ジュルジュルとすする。
レジでお勘定を済ませ、さあ、ドアをカラカランと開けると・・
ビュウー
パラパラパラ、ザア~~
雨である。
土砂降りと言っていい。
(今、急いでカフェオレあおったばかりなのにぃ)
しょうがない・・
「すみませ~ん、ミルク一杯ください、ホットで」
新聞を棚から取り、広げる。
やがて、ホットミルクがくる。
まさかと思いながら、一応入り口を見やる。
すると、どうだ!
空は晴れ渡っているではないか!
ど・ど・どうなってん?
熱々のホットミルクを一気飲みし、勘定払い表に出る。
快晴じゃないか!
さっき雨を降らした雲はどこ行った!
濡れたサドルをぬぐい、跨る。
(今度、雨降らしたら、許さへんでぇ~)
っと、次の信号までこいだ時だった。
サッサッサッシャー
風と共に、
雪が舞いだした。
信号を待っている間に、目の前真っ白!
なんですかぁ~コレは?
天候のギャグですかあ~?
晴天から5分も経っていないじゃないですか?
こんなんアリですかぁ?
都合、この日、帰り着くまでに、お茶を5杯飲んだのだった。
冒頭の写真から5分後