《芭蕉布》という歌がある。
♪~海の青さに空の青、
南の風に、緑葉の
芭蕉は情けに手を招く、
常夏の国、我した沖縄~♪
沖縄に昔から伝わる代表的な曲だ。
美しい沖縄の海を高らかに唄っている。
「沖縄の海の美しさは、秀でている」
っと言うと、すぐに反論が出る。
「じゃあ、グレートバリアリーフは?」
「じゃあ、タヒチは?」
「じゃあ、カリブは?」
カリブには、行った事がある。
沖縄の海の美しさが100だとすると、
カリブは、40である。
それほどの差がある。
そこで、私が知っている、
ウインドサーファーの言葉を聞いてみよう。
海外のウインドサーファーは、
様々な美しいリーフに旅をしている。
ワールドカッパーともなれば、世界中の島々に訪れている。、
その彼らが、我らが日本のある島に行くと、
思わず、感嘆の声を漏らすのだ。
「オォウマイィ・・・・・」
クレートともビューティフルとも言うのではなく、
ただ、絶句。
それが・・・
《与論島》 よろんとう
リーフ(環礁)の、あまりにも現実離れした色彩に、
世界を旅してきた彼らでさえ、天を仰いでいる。
よもや、普段、本州のそれなりの海を見て来た我らが、
その青のグラディーションを目にすれば、
腰を抜かさずにはいられない。
そして、不思議なことに、
この美しさには慣れることがない。
いつ眺めても、その青さに目がうるんでしまう。
「いくらなんでも、飽きるだろう」
敢えてその気持ちで臨んでも、
その青さ、美しさに、しばし絶句してしまう。
「それって、滅多に行かない旅人だからでしょ?」
鋭い意見をアナタが述べた。
私もそう思った。
ある朝、島の浜辺にいた。
そこに、なぜか、早朝にも拘わらず、島の人がいた。
「はあ~美しいわなぁ~」
『はい』
「はぁ~キレイだわなぁ~」
『はい』
「朝昼晩見てても、飽きねぇわなあ~」