兵庫県には、我らが楽しき仲間、
<ネーヤン>と<ヒロリン>が住んでいる。
二人は、バスガイドだ。
バスガイドでありながら、ウインドサーファーでもある。
「ねぇねぇ、車でどっか旅しない?」
三人の休暇が、たまたまぶつかり、
ハイエースの旅が決まった。
兵庫県からハイエースで走り出した我ら。
目的地はない。
どこにでも行ける能力を携えた3人だ。
「淡路島へ行こう!」
淡路島周遊の旅に決定した。
ブブブ~
そこでコレが、もの凄い贅沢な旅なのだと気づいた。
《オジサン一人に、バスガイド二人》
運転手は、私だ。
その横に、マイクこそ持っていないが、
喋るのが得意な二人がいる。
目の前に現れる様々な情景を、説明してくれる。
観光地じゃない所でも、解説してくれる。
「かの水門は、その昔、村上水軍の・・・」
とうとうと、面白おかしく歌い上げてくれる。
実際、歌も唄ってくれる。
これって、凄くない?
普段、バスガイドって、バス一台に一人だ。
ところが、今、
私一人に、二人のバスガイドが解説してくれている。
とんでもない贅沢じゃないだろうか。
なんてこった!
しかも、もっととんでもない事に、
この日、私はサイフの忘れ物をした。
現金をまったく持って無い!
淡路島を観光させて貰いながら、ごちそうにまでなっている。
まったくなんてこった!
《淡路島周遊日帰りペアバスガイド付き無銭の旅》
淡路島って、兵庫県だって知ってたかい?
なんてこった!
姫路城