アナタは鳥取砂丘に行った事があるだろうか?
行ってないという方には、是非行くようにお勧めする。
まずの驚きは、
観光地なのに、タダで入れる。
あまりにも、広い為、柵を造れないので、
入口なしには、入場料がとれない。
そして、砂丘を売り物にしている割には、
砂丘で儲けてやろうという、他の観光地にありがちな欲がない。
「来たい人は、勝手に来て、勝手に入って」
という実におおらかな構え方をしている。
砂丘の周りに、お土産屋が林立して・・という雑踏もない。
「帰りたい人は勝手に帰って」
観光客の放牧状態である。
やや観光地っぽいモノと云えば、
砂地を歩くのが苦手な人用の、トロッコ馬車と、
ラクダに乗っての記念写真が、それらしい。
そこで、アナタがどうしてもお金を落としたければ、
駐車場の前にある<砂の美術館>に立ち寄る事をお勧めする。
砂だけで造った数々の芸術作品を間近で観られる。
毎年、造り変えているので、消えてゆく芸術だ。
「こ・こんな立派な作品が、いずれ壊されるのか?」
そう考えるだけで、いとおしくなる。
彫刻家として、
消えゆく作品を造るのは、
どれほど辛い作業だろう?
それよりも、壊す瞬間に立ち会うその心情やいかに!
とか、言いながらも、私も舞台で、
消えゆく作品を造っているのだが・・
鳥取砂丘に行ったならば、2時間は歩きつづけ、
誰もいない砂漠の中で、大声で叫びましょう!
「
ここにいるゾ~!!!」