島根県の写真をどっちにしようかと迷って、
結局、島に渡ることにした。
島とは、隠岐の島である。
<隠岐の海>という現役の関取を生んだ日本海の島である。
隠岐の島とは、4つの島でなりたっている。
大きく分けると、
島前(どうぜん)、島後(どうご)の二つに分かれる。
島で豊かな島はないと言われるが、
隠岐の島も、やはり、その昔、
人々は非常に貧しく、過酷な自然と共にあった。
島じゅうに拵えた段々畑が、なによりの証拠だ。
そして今、段々畑は風化し、そこに牛と馬を放っている。
牛が、長い草を食べ、馬が短い草を食べ、
隠岐独特の美しい草原を造り出している。
荒々しい断崖と、のんびりした草原のコントラストは、
昔の島民が辛苦の上で造り出した、段々畑がなければ、
生まれなかった。
ただ、いいことに、
この隠岐には、日本三大害獣といわれる鹿、猪、猿がいない。
奴らに、畑を荒らされる心配がないのだ。
浜辺で、釣り糸を垂らせば、鯵は入れ食いだ。
入江で投げ釣りをしている人は、
1mを超すヒラメを狙っていると云う。
実際、浜からの投げ釣りで、
そんな馬鹿デカイヒラメが釣れるってぇんだから驚く。
夜は、満天の星。
誰だ?日本海は淋しいなんて言ったのは!