広島から愛媛まで、
足を、いっさい水につけずに、歩いていける。
そんな道がある。
瀬戸内海を、舟に乗るのではなく、歩いてゆける。
100年前には出来なかった。
しかし、
歩くのでは時間が掛かりすぎるので、自転車で行こう!
そう思い立った人たちの為に、自転車道が造られた。
《しまなみ街道》
瀬戸内海の島々を結ぶように、横断道路が作られ、
それに呼応するように、自転車道を造ってくれた。
日本では、どちらかというと自転車を優遇していない。
車優先の社会である。
国土が狭いのだから、まあ、しょうがない。
その中でも、この自転車道は、自転車乗りにはたまらない。
片道75キロ・・
すべてが風光明媚な観光である。
島々を巡りならが、ペダルをこぎ、
高い橋の上から、雄大な瀬戸内海を眺める。
風を受け、額の汗を拭いながら、歓声をあげる。
「青春!」
そしてこのしまなみ街道の特筆すべきところは、
いざとなったら、
《ママチャリでも行ける》
という事だ。
アップダウンが適度な角度に調整してある。
極端な急坂が無い!
実際、島のお母さんたちが、坂道で、
私のチャリを追い抜いていった。
ママチャリではイヤだという方の為に、
ギア付きレンタル自転車があちこちに配置されている。
「至れりつくせり、さあ、おいで」ってなもんだ。
片道で疲れた方は、そこで、レンタルを返して、
電車でドロンってなもんだ。
どうだ!もってけ、しまなみ街道!