私は算数の計算をしている。
《ガムの個数と、捨て紙の数》の対比だ。
ガムを噛んでいる。
銀紙に包まれたガムではない。
円柱状のボックスに入れられたガム達である。
ポイっと、ひとつ口に放り込む。
ちょっと物足りないので、二つ同時に放り込む。
噛んでいる内に、味がなくなり、
捨てる段取りを始める。
このボックスには、
紙が束ねられて入れられてある。
3センチ×2センチの小さな紙だ。
その紙で、「ガムの始末をしろ」と命じられている。
さあ、その
紙の枚数が問題なのだ。
<圧倒的に足りない!>
ガム一個噛んで、紙一枚で捨てたとすると、
ボックス内の半分に辿り着かないうちに、
紙が無くなってしまう。
「そうか、ガムは小さいのだから、2個口にいれよう」
その計算で、2個づつの計算をしてみるが、
やはり、紙は微妙に足りない。
私のアバウトな計算でも、
<2,3個に一枚の紙>というバランスになる。
これって、なぜなんだろう?
ガムと紙が同数では、いけないのだろうか?
あの3センチ×2センチの紙を、あと少し増やしたところで、
企業として、さほどの欠損が生じるとも思えないのだが・・
それよりも、計算上、有る筈の紙が無いものだから、
ならず者は、ならず者の本領を発揮して、
ペッペをやらかすのですヨ。
道ばたで、ペッペをやるのですヨ。
駅のホームで、ペッペ。
道路でペッペ。
紙が足りないという免罪符を錦にかかげながら、
あっちでペッペ。
そっちでペッペ。
えっ、あのガムボックスは持ち歩き用ではないって?
そうか、卓上ガムなのか・・
ほんだら、紙が無くなったあとは、
どうやって捨てているのだろう?
ティッシュに包むのだろうか?
ゴミ箱に、ペッペするのだろうか?
おのれ!あのガムが、
なまじ美味いから、首をひねるんだよなあ~