スキーをやるようになって、ある事に気づいた。
「え~イシマルさん、まぁたスキーの話ですかぁ~?」
ま、ま、聴きなさい。
スキーの帰りに、高速道路を運転している時だった。
80キロでの走行中、私はまさにスキーをしている感覚に陥った。
左カーブで、私の身体は、いや脳は、
スキー場での左カーブを再現しようとしている。
右カーブもしかり。
高速道路の整地されたアスファルト面が、
まるで、
圧雪されたゲレンデに見えるのである。
追い越し車線では、
左側にいるスキーヤーを追い越している感覚を体現している。
下りのカーブのブレーキングは、まさにスキーそのものだ。
滝田師匠に教わった、カービング技術で曲がろうとさえしている。
コッコッコッコッコォ~
ところが・・・
一般道に降りると、途端に、スキー感覚がなくなる。
なぜだろう・・・?
しばらくハンドルを握りしめて、答えがみつかった。
対向車線の車がこっちに向かって走ってくる。
そうだった!
スキー場では、反対から向かってくるヤツなんかいやしない。
高速道路もしかり。
ところが、一般道では、対向車がいる。
だから、錯覚が生じなかったのだ。
ふ~ん、人間の錯覚能力って、すごいネ。
(また、個人の感想を人類にあてはめてしまった)