《立てばシャクヤク、座れば牡丹、歩く姿は百合の花》
言わずと知れた、素敵な日本女性の褒め言葉である。
そんなある日・・・
「イシマルさん、悪役やってますよネ」
『へっ、そうかな?そう見えたのなら成功かな?』
「イシマルさん、テレビで、よくアチコチでモノを食べてますよネ」
『うん、それは食べてるネ』
「イシマルさん、<ぶらり途中下車の旅>って、長いんですか?」
『10年近くさせて貰ってる旅番組だネ、関東ローカルだけんど』
この会話の直後、ひらめいたのだ。
《立てばシャクヤク、座れば牡丹、歩く姿は百合の花》
《
立てば悪役、座ればご飯、歩く姿はぶらり旅》
「イシマルさん、ご飯とぶらりはダブってますヨ」
『ダブってちゃいけないの?』
「いっそこれはどうですか」
《
立てば悪役、座ればご飯、喋るお方は車窓から》
『座布団、全部とれ~!』