《エイコダペンタエン酸》
昨日、《ドコサヘキサエン酸》の話をした。
その続編だ。
ドコサヘキサエン酸は、どちらかというと、静かな雰囲気の酸だ。
旅人的な酸だと思う。
それに対し、エイコダペンタエン酸は、攻撃的な印象がある。
仮に、<栄子>という方がいるとしよう。
栄子さんは、栄養がしっかりした方とお見受けする。
そのしっかりした栄子さんが、自分の事を、主張した。
《栄子だ!》
私こそ、栄子だ!と大声を発した。
発するや、栄子さんは、何か書きたかった。
書くには、ペンが欲しい。
そこで、ペンをねだった。
『ペンだ!』
皆が、聞き届けないので、繰り返した。
『ペンだペンだ!』
栄子さんは、興奮系だった。
言いたい言葉をよく間違った。
ごちゃ混ぜたりもした。
『ペンだペンだ』と言ったハズなのだが、実際は、
『ぺんだエンだ』
しかして、彼女は、
不思議な言葉を、紡ぎだしたのである。
《栄子だペンたエン》
その言葉を聞いた後世の人が、
栄子さんの生き方をおもんぱかり、石碑を立てた。
そこには、こう記されている。
《エイコダペンタエン》
その石碑を見た、さるお方がつぶやいた。
「こ、これは、
エイコダペンタエンさんじゃないか・・・」
結果、科学名としては、いかがなものかと云われるほど、
日本語感をかもし出す科学名が、作成された。
《エイコダペンタエン酸》
ほんとです。
EPAは、あとづけだそうです。