アナタには、説明するまでもない話だ。
ホテルの話だ。
ホテルで私が、様々な苦言を呈したり、あるいは喜んだり、
かと思えば、「こうしたらどうだろうか」と云う発案をしたり、
嘆き悲しんだり、
たかが、明かりのスイッチの事で、一晩眠れぬ夜を過ごしたり、
たかが、クーラーの上げ下げが出来ぬだけで、
我が能力に落胆したり、
暖房スイッチが発見できない悲しさに、3日間、寒い思いをしたり、
いろいろ、大変な思いをしている中で、
嬉しい事もある。
今、泊まっているホテルには、湿潤器が常備されている。
ホテルに泊まるとは、昔から<
乾燥との戦い>であった。
濡れたバスタオルを干すとか、マスクをしたまま眠るとか、
誰もが、乾燥と戦った。
さすがに最近のホテルは、心がけが違う。
各部屋に、加湿器を置いてある。
重厚なマシンだ。
ところが・・・
真夜中、
真っ暗な、部屋の中・・
何やらボンヤリ明るく光る青いモノはなんだ?
その明るさが、ただものではない。
<なにもそこまで>の明るさで光っている。
私は私なりに努力してみた。
目をつぶる。
布団をかぶる。
知らんぷりする。
明かりの光源にタオルをかぶせる。
そもそもの電源を切る。
どれも私の安眠に繋がらなかった。
そこで、翌日、私は、ハサミと黒テープを購入し、
その光源を塞ぐべく、ガードマスクをコシラエたのだ。
その昔、宮本武蔵は、行いの悪さに、真っ暗な空間に、
長い間幽閉された。
すると、次第に目が慣れてきて、
ささいな光でも、文字が読めるようになった・・と云われている。
私は、そのささいな光さえ、嫌ったのである。
で、眠れるようになったのか?
ま・・グウグウ眠っているので、どうでもよかったみたいネ。
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