コレは、とある場所の刈り取った後の田んぼである。
不思議な刈り方をした田んぼである。
通常、田んぼは、刈り入れマシンで、一方向に刈る。
東西に刈りだしたら、最後まで、東西に刈る。
ところが、この田んぼは、おかしな刈り方をされている。
四角い田んぼの真ん中に向かって、四方から、刈り進んでいるのだ。
ゆえに、最終的には、エックス型の刈り跡が残っている。
このような刈り方を見た事がない。
こいつはどういう思惑なのだろうか?
気まぐれにしては、整然としている。
農家の後継ぎが、発想豊かな人なのだろうか?
それとも、常日頃の刈り方に、不満を覚えていたのだろうか?
刈り方革命を志した方なのかもしれない。
芸術志向があるとも思える。
いずれにしても、効率は悪い。
猫の手も借りたい刈り入れ時に、遊びの余地を持ち込むには、
家族の許可が必須だったハズだ。
「アンタ、何してるん?」
叱られたかもしれない。
それでも、どうしても、造ってみたかったのだ。
エックス模様を!
よし、この田んぼ、この秋にもう一度訪れてみよう。
新たな作品が生まれていたら、
これはもう、作者を訪ねるしかないナ。
後継ぎではなく、おじいちゃまだったら、ことのほか嬉しい。