夜中に、考え事が起こる。
アレは何だろう?
今に始まった事ではない。
10代の頃からあった。
夜中・・それも明け方近くになると、様々な妄想が始まる。
妄想という言葉は適切でないなら、空想だの、
心の中の徘徊と言ってもいい。
この徘徊は以外と真面目だ。
夢のように、アッチに行ったり、コッチに飛んだりしない。
一つのテーマを追い続ける。
例えば、今朝方のテーマは、
《四つ角》だった。
交差点の話だ。
なぜ、交差点が混雑渋滞するかを、
半分眠りながら延々考えている。
どうやったら、渋滞しないかを、
ほとんど眠った状態で、試行錯誤している。
そして、突然、素晴らしいアイデアがひらめく!
目が覚める。
いや、目が覚めたような気がして、まだ考えている。
そのアイデアを、ああでもないこうでもないと検証する。
すると、もっと素晴らしいアイデアに発展する!
「よおし、目が覚めて顔を洗ったら、
すぐにでも発表するゾ!」
布団の中でガッツポーズを決めている。
本人は、決めているつもりなのだが、実際は、どうなのだろう?
「交差点の渋滞は、こうやったら解消できます!」
私が、檀上に立って、指揮棒で、解説している。
絵図面まで描いて、演説している。
「はは~ん、イシマルさんは、やっぱり夢を見ていたんだ」
アナタは、推察する。
ところが、私は、その直後、ガバと起き、
しっかりとした足取りで、トイレに向かうのだヨ。
帰ってきて、すぐに、
先ほどの、四つ角の渋滞問題をひも解いているのだヨ。
「こうすればいいのです!」
渋滞のない近未来の四つ角を、堂々と声に出し、
朝陽に向かって、身振り手振り指し示したところで、
ピピピピピ
目覚ましが、暗闇に横たわる私の枕元で鳴った。
地面までが温かい別府温泉で横たわる