ホテルに連泊すると、
お掃除のお姉さん、おばちゃんと仲良くなる。
毎日、シーツだの替えてもらうのは気が引ける。
エコにも繋がらない。
特に、タオル関連は、ほとんど変えない。
それでも、数日が過ぎると、さすがに、掃除の時間に声をかける。
「バスタオルだけ、いただきますね~」
廊下に置いてある、入れ替え用のタオルから、一枚失敬する。
『は~い、どーぞ~』
明るい声が返ってくる。
夕方・・
シャワーを使った。
バスタオルで体を拭こうとした。
するとだ・・
タオルが中途半端な大きさだと気づいた。
なおかつ、ゴワゴワしている。
(なんじゃコレは?)
体を拭いていたタオルをよくよく見ると、
バスマットである。
昼間に、「いただきま~す」と軽くいなしたタオルは、。
バスタオルではなかった。
足拭き用のバスマットだ。
困った?
で、どうしたのか?
この部屋には、タオルのような水分を吸着してくれる布はない。
ビショビショの体を、拭ってくれるのは、ソレしかないではないか!
<バスマット>
まるで、柔道着の様な、こわもてのバスマット。
帯に短しタスキに長しのバスマット。
端と端を持って、背中をこすろうとしたら、短さに、
肩が外れそうになったバスマット。
洗い髪を拭こうとしたら、髪の毛が引っかかって、
髪が抜けそうになったバスマット。
憤懣やるせなく、バスルームに放置したら、
いつまでも乾かず、私の足を濡らし続けるバスマット。
残念だが、君を理解できる日は遠い・・・