アナタがインドを旅したとする。
インドのご家庭にお邪魔したとする。
ナンが食べたくなったとする。
「米より、ナンが食べたいのですが」ねだったとする。
すると・・・
『ウチではナンが食べられないのヨ』
えっなんで?
その理由は、家庭には、
ナンを焼く窯が無いのだ。
あの高温になる大きな釜は、レストランにはあるが、
個人の家には、置いておけない。
ゆえに、ナンを食べたかったら、レストランに行くしかない。
それでも、「家庭でナンを食べたい」とごねるアナタがいたとする。
それは、日本に例えるとこうなる。
外国の方が、日本の家庭に来たとする。
握り寿司が食べたくなったとする。
「握ってください」
突然言われても、おかあさんには、寿司は握れない。
おとうさんにも、握れない。
寿司を握れる家庭なんて、稀有だ。
そこで、外国の方は驚く。
『え~寿司握れないんですかあ~?』
日本人は皆、空手が出来て、寿司が握れると思っている。
そして、マラソンをしていると思っている。
(それは、少し正しい)
だから、インドの家庭に行って、ナンをねだってはならない。
ねだるなら、「ナンみたいなモノを・・」
さすれば、ナンみたいなモノが出てくる。
ほら、日本でも、ちらし寿司が出されるでしょ。
その辺で、手を打とう。