コレは、タンポポに水をやっている。
コレは、白樺に水をやっている。
庭に生えている草木を見ると、水をやりたくなる私だ。
刈りたいくせに、水もやりたい。
芝刈りの考え方が、そのまま染みついている。
《ジョウロ》
我が家にジョウロは無い。
無いが、コメリなどの畑仕事スーパーでは、
必ずチェックをしている。
「ほお、こんなジョウロがあるのか?」
いちいち手に取って、眺めている。
しかし、買った事はない。
なぜ買わないのか?
もし買ってしまった場合・・・
一日中、ジョウロで水やりを始める自分がいそうである。
自分ちでは、やるモノがなくなり、近所に出没し、
やがては、遠くまで遠征するかもしれない。
お貰い水をしながら、草木に水をかけまくるのである。
山菜取りの方たちが、山の奥深くまで分け入り、
やがて遭難してしまう、あの現象に似てなくもない。
ところが・・・
この水やり人間は、常にその状態にある訳ではない。
あるキーがきっかけに、水やり症候群となる。
そのキーが、《ジョウロ》なのだ。
決して、ホースではない。
ホースの場合は、洗車をしたり、行水したりで気が済む。
しかし、ジョウロを目にすると、草木に水をやりたくなる。
幼少の頃、ジョウロで水を大量にやった経験があったのだろうか?
それとも、寝小便の記憶と関係があるのだろうか?
あるいは、犬が立木に小便をかける行為と、
密接なつながりでもあるのだろうか?
ソレは杭です