<錠剤が嚥下できない!>
あえて、<!>オッタマゲーション付で表現してみた。
錠剤とは、丸くて平たい直径3~5ミリの薬の玉だ。
あの玉を3つほど、手の平に乗せ、
ヒョイと口に放り込み飲んでみせる輩がいる。
水を一滴も飲まずに、あろうことか、
「ゴクンッ」と飲み込むヤツがいる。
信じられない・・・
私の場合、
錠剤を手に取り、手の上にあるのをしっかり確認し、
やには、反対の手にある水のコップを口に運ぶ。
ここで、大きく口を開け、錠剤を舌の上に乗せ、
息を止めている間に、水を口の中に注ぎ込む。
口を閉じる。
口中で、水と、錠剤が濁流となって、喉の奥に、流れ込む。
その瞬間に・・・ゴクンッ!
完結。
錠剤を体内に取り込む作業は、かほど難儀な行程を要する。
皆がするような、
実に安易な、実にいい加減なやり方で、
ゴクンとはいかないのだヨ。
たま~に、水が無くて、
「ええいままよ」と錠剤を嚥下しようとチャレンジする事がある。
エンゲエンゲエンゲ・・
嚥下という行為そのままに、
「エンゲエンゲ」と喉を鳴らすのだが、
いっかな錠剤は胃袋に落ちていかない。
いかないどころか、やがて、
喉の上の方に張り付いてしまったりする。
「エンゲ」と言っていたのが、「ウゲッ」に変わる。
大人なんだから、何とかしなければ・・・
そこで、口中に唾を溜める作業にとりかかる。
これは、ある意味得意だ。
梅干しを思い出す。
《梅干し》と呟いただけで、大量の唾液が噴きだす。
現にいま、こうしてお話をしているだけで、
三度唾を飲み込んだ。
という事で、水がなく錠剤を飲み込む際、
いつも梅干しの味を味わいながら、錠剤を呑んでいる。
よって、私にとっての《錠剤》とは、梅干し味なのだ。
コレは、これなりに辛い・・・