そうだった、うかつだった。
《うるう秒》の事を忘れていた。
7月1日だ。
午前8時59分59秒が、一秒進むのだ。
いや、進むと言う言い方は間違っている。
地球上に住む人間の時計の表示を、変える日だと言おう。
秒が、一秒ぶん進み、午前9時00分になる。
《うるう》とは、人類が時間を表示している限り、
いつか、時間が余ったり、減ったりして、
どこかで調整しなければならない時を、《うるう》としている。
うるう年もあれば、うるう月もある。
そして、今年の7月1日の、
8時59分59秒と9時00分の隙間が、
《うるう秒》なのだ。
「この一秒の間を、調整時間としよう」と、
誰かが決めたらしい。
もし、このルールに従わなければ、飛行機の運航も、
船舶の運航も、列車のダイヤも、
いや、宇宙に飛び出す宇宙船の運命まで狂ってしまう。
そして、7月1日は、サスケの日ではないか!
誰が、決めたんだ?