《ああ播磨灘》 ああ はりまなだ さだたす圭作画
20年ちょっと前、漫画雑誌モーニングに連載されていた、
相撲の漫画である。
とてつもなく強い横綱の名前が、播磨灘。
この播磨灘、強いだけではない。
発言も過激で、態度も不遜。
やりたい放題、規格外の力士なのだ。
この連載時、実際の大相撲では、貴乃花、若乃花の全盛期。
いわば、まっとうな横綱が、大人気を誇っていた相撲界であった。
一方、漫画界の横綱、播磨灘は、双葉山の持つ偉大な記録、
69連勝超えを狙ってゆくのだが・・
土俵入りも、無茶苦茶になる。
南洋の部族の仮面をかぶり、
ドンタタドンタタ、太鼓の音と共に入場してくるのである。
大相撲理事会は困り果て大混乱!
さて、69連勝はなるのか?
くしくも、この連載が終了したのちに、
あの<朝青龍>が、相撲界に忽然と現れる。
まるで、播磨灘を踏襲するかのような気ままな言動に、
理事会は困り果て大混乱!
作画のさだやす圭は、現在、漫画雑誌ビッグコミックに、
《フォーシーム》を連載している。
大リーグに挑戦するロートルの日本人選手の話だ。
主人公は、播磨灘に似ている。
不遜な態度、身勝手な言動・・
そしてなにより、『人にこびない』。
この漫画家の主人公は、常に、人にこびない。
痛快活劇!
それにしても、2週間に少しづつしか進まない連載ってのは、
漫画界だけだろうなぁ~